マンホールは何故まるい?
ディアボロ先生!御当地(ごとうち)マンホールが人気なんだって!結構ファンがいるみたいだよ!
何気ない所にその土地の紹介が芸術で描かれているというのは面白いよね。ところでマー君。マンホールが何故まるい形をしているか知っているかな?
え〜っと。考えた事なかったな〜。マンホールって重いんでしょ?だから持ち運びに便利なように転がる形にしたんじゃないかな?
それも正解だね。普段、道を歩いているときに見るマンホールは直径約60㎝あるんだけど、重さは約40kgもある。簡単に持ち運びは出来ないね。その他にも理由はあるみたいだよ。
40kgか〜!やっぱり重いんだんね!他の理由はね〜、尖(とが)ってるとぶつかった時に怪我しちゃうから!
それもあるかもしれないね。あんな重たいものが尖ってたら危ないもんね。でも一番の理由はマンホールが地下に落っこ地ないようにする為なんだよ。
なんでまるいと落ちないの?
例えば、マンホールが一辺が40㎝の正方形だとするよ。じゃあこのマンホールの穴もだいたい一辺が40㎝だよね。この穴の対角線は40㎝より大きいのは想像できるかな?
あっ!知ってるよ!三平方の定理でしょ!正方形の対角線は一辺の長さ×√2(ルート2)だったね!√2はだいたい1.4くらいだから、対角線は40㎝×1.4で56㎝くらいになるんだね!
そうだったね。マー君は小学一年生だけど飛び級してもう中学生の数学を勉強していただんだね。その通り、三平方の定理で分かるように対角線の長さは一辺よりもずいぶん長くなる事が証明されるね。イメージしても簡単に分かるかもしれないけど、マー君はさすが正確に答えてくれたね。
でしょ!わかったよ先生!正方形だったらマンホールが傾いたら落っこるかもしれないんだね!円だとどの角度でも直径の長さは変わらないから下に落ちないんだね!
その通り。マンホールは上に人や自動車が乗るから頑丈に作らないといけないし、簡単に盗まれてはいけないのでずいぶん重たくなっているけど、そんな重たいマンホールが下に落ちてしまったら、下で作業している人が大怪我してしまうよね。だからマンホールはまるいんだ。
なるほど。細かいところまで考えられているんだね!
マンホールとはman(人)hole(穴)を組み合わせた言葉です。マンホールの下には下水道や溝渠(こうきょ:主に給排水の水路として用いられる小規模な溝状のものの総称)があったり、電気・通信ケーブルのメンテナンスを行うための出入り口として使用されています。一般的なマンホールよりも小さいものはハンドホールと呼ばれています。最近ではマンホールカードという御当地マンホールの写真入りカードを集める人たちもいるくらい、デザイン性のあるマンホールがたくさんあります。旅行や遠出をする際はマンホールを眺めながら歩いてみてはいかがでしょう。