台風はどうやってできるの？

実際にそう感じるくらい、最近は大きな被害が続いたね。台風の強さは台風の中心気圧の低さで表せるんだけど、歴代の台風勢力と日本上陸数を調べてみよう。

そうだね。このランキングで一番最近なのが1993年、鹿児島県に上陸した台風第13号だけど、最大瞬間風速: 59.1m/s、日降水量:540mmで死者・行方不明者: 48 名、負傷者: 396名、住家全壊: 336棟、住家半壊: 1,448棟、床上浸水: 3,770棟という極めて甚大（じんだい：程度のきわめて大きいさま）な被害を出したんだ。

1991年の台風第19号は長崎県佐世保市に上陸して山口県をかすめた後に北海道に再上陸した。そのおかげで日本列島ほぼ全域に被害を出したんだ。この台風で青森県のりんご農家が大打撃を受けたんだよ。収穫前のりんごの木がなぎ倒されて。ほとんどのりんごが落ちちゃったんだ。落ちたりんごはジャムなどになったけど、落ちなかったりんごは「落ちないリンゴ」として受験生に売れたんだよね。

そうだね。だけど今後、今までにないような大きな台風が上陸しないとも限らないから、安心は出来ないよね。

台風はいわゆる低気圧なんだけど、普通の低気圧とは違う。赤道近くは海水温が高いから、、暖かく湿った空気が上昇気流となるんだけど、そこに地球の自転の影響で風が渦を巻いて上昇していくんだ。夏から秋にかけて海水温が高いと、この上昇気流は強さを維持して台風の形をはっきりさせていく。だから、台風は夏から秋にかけて増えるんだよ。

そう言われているね。もし、本当にこのまま地球が温暖になっていって、海水温がどんどん上がっていったとしたら、台風の発生数と規模は増す一方だろうね。

それはね、コリオリ力という力が働くからなんだ。

台風は地球の自転の影響を受けているということだね。ちょっと難しい話だけど台風が北半球で反時計回りに渦を巻くのは、風が低気圧の中心に向かって進む際にコリオリの力を受けて、進行方向に対し中心から右にずれた地点に到達するからということ。

そうだね。それも難しい問題だけど、あとは台風に備えて対策をきっちりとっておく必要があるね。