雲はなぜ落ちないの?
雲はなぜ落ちない?そもそも何故できる?
ディアボロ先生!雲ってどうして浮かんでるの?山に出る霧(きり)って地面の近くにあるよね?雲はどうしてあんなに高いところにあるの?
雲は落ちようとしても落ちる事が出来ないだけだよ。
どういう事?
雲が出来る仕組み
そもそも雲ができる仕組みを説明するよ。空気が上昇気流にのって上がっていくと、空気中の水蒸気が冷やされて小さい水の粒になるんだ。
空は寒いの?
気温は高いところに行く程下がるんだけど(対流圏の場合)、1,000m上がると約6.5℃下がる。空気には水蒸気が含まれているんだけど、空気中に含める水蒸気の量は温度が下がるにつれて少なくなるから、空気が上がれば上がるほど、水蒸気が液体になって、目に見える形になる。温度が氷点下になれば氷にもなるね。それの集まりが雲だね。
へ〜!じゃあ霧も同じように水滴だよね?あれも雲なの?
雲も霧も同じもの
呼び名は違うけど、同じものだね。地表から2,000mの高さで出来る層状の雲は層雲(そううん)と言うんだけど、雲だけど、地表にかかる雲底(うんてい:雲の底の部分)は霧って呼ばれるね。
なるほど〜!
マー君の初めの質問に戻るんだけど、雲が出来るところは上昇気流があるところだって分かったよね。上昇気流があるから雲は浮いてるんだ。下からの風で落ちように落ちる事が出来ないから浮いてるんだね。
雲が出来る仕組みが、雲を支えていたんだね!じゃあ雨はどうして降るの?
雨が降る原理
細かい水滴や氷の粒が空に浮いているけど、そういった小さな粒がくっつきあって重たくなって、上昇気流でも支えられないくらい大きくなると、雨や雪となって落ちてくるんだ。
そうか!じゃあ落ちてくるには粒が大きくならないといけないんだね!
積乱雲が大雨を降らす理由
そうなんだ。じゃあ積乱雲くらい大きな高い雲が出来るという事は、そこに強い上昇気流があるのがもう想像できるよね?
積乱雲って大雨のイメージがあるよ!確かにあんな大きな雲がまとまってできるって事は、すごい上昇気流があるんだろうね!
そうだね。積乱雲は大雨を降らす雲でもある。大きな雲の中で水や氷の粒がたくさん集まって、強い上昇気流でも支えられなくなった時に、一気に大雨や雪が落ちてくるんだ。
何となく仕組みが分かってきたよ!