洗濯物につくカメムシの話

それはカメムシという虫だね。地方によって呼び方が様々あるから、カメムシと聞いても分からない人もいるかもしれないけど。カメムシは何もしなければ臭い匂いを出さないよ。でも危険を感じたら匂いを出して防衛したり、仲間に危険を教えていると言われているよ。

カメムシは明るい色が好きなんだ。洗濯物にくっつくって言ったけど、ほとんど白いタオルとか白いシャツにくっついてるよね？

明るい色にくっついてるから見つけやすいよね。あと、カメムシは暖かいところが好きなんだ。洗濯物を干すところは日光が当たるところでしょ？だから、暖かくて白い色の洗濯物が大好きなんだよ。

カメムシ対策は自宅の周りの雑草の処理くらいだね。白い壁にくっつくから水で希釈するタイプの殺虫剤を壁に塗っておくなどの対策もあるけど、カメムシは飛んでくるから洗濯物に絶対にくっつかせない方法はないね。あまりにもカメムシが洗濯物にくっつくという時期があるなら、しばらく外に洗濯物を干さないという手しかないかもね。

カメムシがくっついたからすぐに臭くなる訳じゃないから、くっついたカメムシを優しく手にのせて逃してあげれば大丈夫だけどね。

面倒だけどね。あと、糞（ふん）もするから気になる人はやっぱり部屋干しが良いかもね。

昆虫は変温動物といって、体温調整機能がない。人間だったら気温に関係なく体温は36℃くらいでしょ。昆虫たちは変温動物だから気温の変化で体温も変わってしまうんだ。だから寒い冬になると動けなくなってしまう。だからなるべく暖かい場所を探して越冬（えっとう：冬を過ごすこと）するんだ。ちょうど人が住んでる家の中は暖かいから逃げ込んで来るんだろうね。

自然界では問題ないけど、もしカメムシを密閉空間に閉じ込めて、自分の分泌する匂いを嗅がせ続ければ失神するみたいだよ。

カメムシのあの悪臭は臭腺というところから出る分泌液が原因なんだけど、この分泌液は親油性（しんゆせい：脂肪や油に溶けやすいこと）の物質で、疎水性（そすいせい：水になじみにくいこと）が低いから、水で洗ってもなかなか取れない。

石鹸には界面活性剤（かいめんかっせいざい）が入っていて、油汚れを落とす働きがある。カメムシの分泌液を落とすには石鹸や洗剤が必要ってことだね。

それが彼らの防衛方法なんだね。

マルカメムシは洗濯物についてることが多いね。クサギカメムシは越冬の為に家屋侵入してくることが多いよ。

握って潰しちゃったら臭いし可哀想だから慎重にね。